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セミナー第4回:着座姿勢を保つ基本は骨盤です

第3回では局部的に身体にかかる負担に留意することを学びましたが、第4回はその力をできるだけ小さくするため、車いすでの着座姿勢はどのように配慮すべきか、適切に楽に姿勢を保つコツについてお話しましょう。

骨盤の両サイド

突然ですが皆さん、キャンプなどの時に利用する折りたたみのいすに座った経験はありますか。背もたれと座面が生地でできており、背もたれも座面も弛んでいますよね。長い時間座っていると座り疲れしやすいと言われています。その理由は、弛んだシートに身体を預け、ちょっとした体重移動するだけで背もたれや座面の形状が変わってしまい、不安定になりやすいからです。座っている場所が不安定ですと、バランスを取るために無意識に身体の各部位の力を使っているんです。

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実は、車いすも折り畳みを前提に作られていますので、背もたれと座面は生地でできていることが多いんです。ということは、車いす上でも不安定になりやすく、体重移動などでどちらかに傾くと、無意識に一生懸命バランスを保とうとします。車いすなどの座面が生地などの弛みで不安定なところでは座り疲れに繋がります。

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骨盤の後ろ

骨盤の両サイドだけでは、まだ不十分です。標準型車いすの利用が非常に多いのが現状ですが、座面と背もたれの角度が90度に近く、非常に支えるための接触面積が少ないことが多いようです。

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上半身の両サイド

更に上半身(体幹)の安定を図らなければいけない症状の方の場合は、骨盤の両サイド・骨盤の後ろの他に上半身の両脇を支える必要が出てくるでしょう。

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イラスト今回は車いす上での座位姿勢の安定を図る為の支えるポイントについてお話ししましたが、それらの適合により、車いすを利用する生活が改善していきます。しかしながら、利用者の症状は変化していきます。過度な補助はその方のアビリティーを低下させることにもなります。利用者の症状により、道具を変えていく必要も出てきます。利用者の症状をしっかりと見て、安定を図りながら道具の選定についても気を配りましょう。

骨盤の両サイド

突然ですが皆さん、キャンプなどの時に利用する折りたたみのいすに座った経験はありますか。背もたれと座面が生地でできており、背もたれも座面も弛んでいますよね。長い時間座っていると座り疲れしやすいと言われています。その理由は、弛んだシートに身体を預け、ちょっとした体重移動するだけで背もたれや座面の形状が変わってしまい、不安定になりやすいからです。座っている場所が不安定ですと、バランスを取るために無意識に身体の各部位の力を使っているんです。

着座時の上半身のバランスを保つ要となるのが、下半身(へそより下)です。さらに詳しく言うと、下肢(両脚)と背骨の土台となっている骨盤が重要です。

座った状態で、身体を左右どちらかに傾けていくと、人により差はありますがある傾き以上になると耐えられなくなり、ついつい傾いた側の脚で踏ん張ってしまうでしょう。その次に脚の延長上にある腰(骨盤)で踏ん張るでしょう。それは自然な動作なので、意識したことはないと思います。

実は、車いすも折り畳みを前提に作られていますので、背もたれと座面は生地でできていることが多いんです。ということは、車いす上でも不安定になりやすく、体重移動などでどちらかに傾くと、無意識に一生懸命バランスを保とうとします。車いすなどの座面が生地などの弛みで不安定なところでは座り疲れに繋がります。

そもそも、車いすを利用される方は脚など身体に不具合があるわけですから、バランスを取るための踏ん張りがきかず、無理な力を使ったり、どこか局所的な負担がかかったりと余計更なる不具合を誘発しやすくなるため、せっかくの社会生活を営む道具である車いすが嫌になってしまいます。

では、まずどこを支えればバランスがとりやすくなるでしょうか。それはすでにお分かりのように、上半身の土台となっている骨盤の両サイドを保持することで、上半身が非常に安定しやすくなります。

骨盤の後ろ

骨盤の両サイドだけでは、まだ不十分です。標準型車いすの利用が非常に多いのが現状ですが、座面と背もたれの角度が90度に近く、非常に支えるための接触面積が少ないことが多いようです。

実際に利用者の姿勢による座面と背もたれの接触箇所を見てみましょう。

本来、背もたれの役割は、上半身を安定させるために骨盤を支えることです。上記のように、90度姿勢の場合は、おしり~腰にかけて背もたれに接触して骨盤を支えていますが、利用者に多い骨盤後傾が発生すると、おしりの後ろの接触がなくなり、背もたれと骨盤の隙間が大きくなってきます。そうなると、骨盤の後ろを支えられなくなり、上半身が落ち込みやすくなり、さらに骨盤後傾を助長させ、前にずれていってしまう荷崩れた姿勢になります。

そこで、骨盤の後ろを支えるためのクッションや前ズレを止めるクッションが必要になります。

上半身の両サイド

更に上半身(体幹)の安定を図らなければいけない症状の方の場合は、骨盤の両サイド・骨盤の後ろの他に上半身の両脇を支える必要が出てくるでしょう。

第3回では局部的に身体にかかる負担に留意することを学びましたが、第4回はその力をできるだけ小さくするため、車いすでの着座姿勢はどのように配慮すべきか、適切に楽に姿勢を保つコツについてお話しましょう。

残念ながら、標準型車いすでは、背もたれで上半身の安定状態を保つことができにくくなっています。背もたれの弛みを調整できるタイプでは、弛みを大きくし、ハンモックのように上半身を包み込んで支えることが可能になっています。

しかし、ここで留意しなければいけないのは、緩めすぎにより上半身が丸くなってしまうと、左右への傾きは解消できますが、心臓・肺・食道などを保護している胸郭の圧迫による身体的不具合が発生しやすくなってきます。そこで、上半身が丸くならない程度に両脇へのパッド材を利用することが有効になります。

残念ながら、標準型車いすでは、背もたれで上半身の安定状態を保つことができにくくなっています。背もたれの弛みを調整できるタイプでは、弛みを大きくし、ハンモックのように上半身を包み込んで支えることが可能になっています。

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