Column 「座り」のコラム
長時間のデスクワークによる慢性的な腰痛に悩んでいませんか。長時間座っても疲れが出にくい環境を作るためには、自分の体格や作業スタイルに合ったオフィスチェアを選ぶことが大切です。
この記事では、オフィスチェアにおける体格に合わせた座面高の重要性、ランバーサポートやロッキング機能、メッシュ素材など、オフィスチェアを選ぶ際には確認したい機能についても解説します。自分にとって最適なオフィスチェアを見つけ、毎日の健康を向上させるためのガイドとして、ぜひこの記事をお役立てください。
「オフィスチェア」と「デスクチェア」に違いはある? 目的別の選び方
「オフィスチェア」は、その名の通り、オフィスでの事務作業を前提に開発された椅子です。長時間の作業を想定し、身体への負担を軽減する調整機能を備えていることが特徴です。
一方、「デスクチェア」は机で使用するための椅子全般を指す名称として広く使われています。学習や趣味、短時間のPC作業など用途が幅広く、家庭のインテリアにも馴染むデザインや、限られたスペースでも使用できるコンパクトな設計が重視される傾向にあります。
利用シーンを問わず、長時間座る場合は、腰への負担を和らげるための機能を備えているか、確認することが大切です。ご自身のライフスタイルに合わせて、以下の3つのパターンから最適な選択肢を考えてみましょう。
自宅で長時間の座り仕事をしたい
「仕事場としての機能」を最優先し、事務的な外観が気にならないのであれば、迷わず高機能のオフィスチェアを選びましょう。
一方で、「部屋が狭いので、できれば折りたたみ式がいい」「インテリアに馴染むものを選びたい」と考えるなら、デザイン性やコンパクトさを重視したデスクチェアも選択肢になります。後述する「腰痛を防ぐためのチェックポイント(次章参照)」を参照に、自分の体格や座り方に合うかを確認しましょう。
自宅で事務作業や趣味の時間を過ごす
作業時間は短くても、動画視聴や読書などで長時間座っていることが多い場合も、身体を支える性能が高いオフィスチェアが適しています。使用時間が比較的短い時間であれば、デザイン重視のものも選択肢に入りますが、その際も可能であれば人間工学に基づいた設計のものを選ぶことをおすすめします。
オフィスで使う作業用チェアを新しくしたい
オフィスの環境を見直す場合は、単に新しい製品を選ぶだけでなく、「今の椅子で身体のどこが疲れるか」を整理することから始めましょう。座面の硬さ、背もたれの角度、アームレストの有無など、現状の課題を明確にすることで、次に選ぶオフィスチェアの必要な機能が見えてきます。
腰痛を防ぐための5つの重要チェックポイント
腰への負担を和らげるために、以下の5つのポイントを意識してオフィスチェアを選びましょう。
1:身長に合わせた「座面高さ」と足裏の接地
第1のポイントは「足裏全体が床にしっかりつくこと」です。かかとが浮くと姿勢が不安定になり、逆に座面が低すぎると骨盤が後傾しがちになり、腰椎に過度な負担がかかります。
一般社団法人 日本オフィス家具協会(JOIFA)では、座面高の目安を「身長×1/4」としています。
身長165cmの場合、165×0.25=約41.3cmです。ただし、これはあくまで目安です。実際には、膝の角度が90度よりやや開く程度に調整し、足裏全体が床につき、太ももや膝裏が圧迫されない高さに調整しましょう。
2:身体を支える「ランバーサポート」と背もたれ
人間の背骨は、横から見ると緩やかな「S字カーブ」を描いています。長時間座っていると、このカーブが崩れやすくなります。ランバーサポートは、背もたれと腰の間を支え、椎間板への圧力を軽減し、自然な「S字カーブ」を保ちやすくすための機能です。
3:動きに追従する「シンクロロッキング機能」のメカニズム
高機能チェアの背もたれには「シンクロロッキング」と呼ばれる機能が搭載されたモデルがあります。背もたれに寄りかかった際、座面も適切な比率で連動するため、体勢を変えながら座りやすいのが特徴です。作業の合間に軽く体を伸ばせるため、リフレッシュ効果もあります。身体を伸ばした際も足が浮かず、常に姿勢がサポートされます。
4:デスクワークの肩こりを防ぐ「アームレスト」の調整
アームレストは腕を支え、肩や腕に余分な力が入りにくい姿勢をとるために役立ちます。肩の力を抜いた状態で肘や前腕を自然に置ける高さに調整することで、上半身の荷重を分散させることができます。
5:座り心地を左右する「座面素材」の比較
オフィスチェアの座面は、体を支える重要なパーツです。素材の特性を理解することで、自分の作業スタイルに合った素材を見極めることができます。
*メッシュ素材:通気性に優れ、弾力があり、体の動きに合わせてにフィットするのが特徴です。一方、衣類の種類によっては滑りやすく感じることや、メッシュの隙間にホコリが溜まりやすいといったデメリットがあります。
*ウレタン素材:厚みのあるウレタンが、座骨を支えます。メッシュ素材に比べて通気性はありませんが、冬は温かく感じられます。ただ、安価なウレタンは底付き感が出るのが早いため、密度をしっかり確認しましょう。密度が高いほど耐久性が高くなります。
*モールドウレタン素材:一般的なウレタン素材と比べて密度が高いため、表面はソフトでも芯が強く、長期間使っても形が崩れにくいのが特徴です。身体を押し返す弾力が強いため、安定した座り心地を感じられます。
オフィスチェアを最大限活かす! 疲れない「座り方のポイント」
オフィスチェアを買い換えたら、体に負担をかけにくい座り方も意識しましょう。以下のポイントを参考に、快適に座る環境を整えていきましょう。
1:深く腰掛けて背筋を伸ばす
まずは、お尻を座面の一番奥まで入れ、背もたれと腰の間に隙間を作らないように深く腰掛けます。これにより、椅子のランバーサポートが腰椎のS字カーブを適切に支え、骨盤が後傾するのを防ぎます。
深く座った後に上体を起こすと、自然と背筋が伸びた「骨盤が立った状態」になります。背もたれに体を預けきってしまうと、背中のS字カーブが崩れやすいため、背もたれには軽く背中を添わせる程度にします。
2:モニターの位置を視線に合わせる
背筋を伸ばした状態でまっすぐ前を見て、モニターの上端が目の高さにくるよう調整します。画面が低すぎると目線が下がり、首が前方に突き出てしまいます。すると頭の重みが首にのしかかり、首こりや肩こりが起こりやすくなります。
3:肘の角度を調整する
キーボードを打つ際、肘の角度が90度から100度程度のゆとりある角度になるよう、デスクと椅子の高さを微調整します。 肘が鋭角に曲がりすぎたり、逆に腕を伸ばしすぎたりすると、肩甲骨周りの筋肉が緊張します。
アームレストを活用し、腕の重さを椅子に預けることで、体の負担を軽減できます。
オフィスチェアで健康的な働き方を手に入れる
オフィスチェアは単なる家具ではなく、仕事の環境を支える大切な基盤です。特に、腰やお尻への負担を決定づける座面素材の質は、長期間の健康維持に直結します。快適なデスクワークのために、「座り」へのこだわりを高めてみませんか。
オフィスチェアの座り心地を補う「エクスジェル®」という選択肢
メッシュやウレタンなど、オフィスチェアに使われる一般的な素材にはない特性を持つ素材として、医療・福祉の現場で高く評価されている「エクスジェル(EXGEL)®」があります。
エクスジェル®は、座っている間に生じる「衝撃」「圧力」「ズレ」に注目し、体のズレに寄り添う流動性を実現した特殊なジェル素材です。お尻の動きに合わせてジェルが流動的に変形することで、身体の負担を軽減します。
一般的なウレタンフォームは圧力を反発して押し返しますが、エクスジェルは体圧を多方向に分散し、坐骨などに一点にかかる負荷を緩和します。床ずれ防止として介護現場で培われたこの技術は、長時間座り続けるオフィスワーカーにとって、座ることで発生するストレスを最小限に抑える強力な味方となります。
長時間のデスクワークでお尻への負担が気になる場合は、椅子の買い替えだけでなく、こうしたクッションを取り入れることも一つの方法です。
※エクスジェル®とウレタンフォーム、それぞれに桃を押し付けて横にずらすと、ウレタンフォームは摩擦により皮に傷が付くのに対し、エクスジェル®は無傷。
毎日のデスクワークを快適に保つために
最高級のデスクチェアを導入するのが理想ですが、現在の環境を見直すことで、座り心地を改善することもできます。例えば、今お使いのデスクチェアにエクスジェル素材のクッションを取り入れることで、座面の快適性を高めることができます。
「座り」の質にこだわることは、未来の自分への投資です。「痛みが出てから対処する」のではなく、できるだけ身体に負担がかかりにくい環境を整えるという視点を持つことが大切と言えるでしょう。
【まとめ】
□腰の負担を和らげる機能が揃っているオフィスチェアを選ぶ
□骨盤を立てることを意識して座り、モニター位置や机の高さを最適化する
□高機能クッションを取り入れて快適なデスクワーク環境を整える
よくある質問(FAQ)
Q1. 「オフィスチェア」と「デスクチェア」に違いはありますか?
オフィスチェアは長時間の事務作業を想定し、身体への負担を軽減する調整機能を備えているのが特徴です。デスクチェアは机で使う椅子全般を指す名称で、学習や趣味、短時間のPC作業など用途が幅広く、家庭のインテリアに馴染むデザインやコンパクトさが重視される傾向にあります。
Q2. オフィスチェアの座面の高さはどう決めればいいですか?
一般社団法人日本オフィス家具協会(JOIFA)は、座面高の目安を「身長×1/4」としています(身長165cmなら約41.3cm)。ただしこれはあくまで目安で、実際には膝の角度が90度よりやや開く程度に調整し、足裏全体が床につき、太ももや膝裏が圧迫されない高さに合わせることが重要です。
Q3. シンクロロッキング機能とは何ですか?
背もたれに寄りかかった際、座面も適切な比率で連動して動く機能です。体勢を変えながら座りやすく、作業の合間に軽く体を伸ばしてもリフレッシュでき、身体を伸ばした際も足が浮かず姿勢が常にサポートされる点が特徴です。
Q4. オフィスチェアの座面素材にはどんな違いがありますか?
主にメッシュ、ウレタン、モールドウレタンの3種類があります。メッシュは通気性に優れ体の動きに追従しやすい一方、滑りやすさやホコリの溜まりやすさがあります。ウレタンは冬でも温かく感じますが安価なものは底付き感が早く出やすく、モールドウレタンは密度が高く、長期間使っても形が崩れにくいのが特徴です。
Q5. 長時間座ってもお尻や腰への負担を軽減する方法はありますか?
座面素材が体圧分散に優れたチェアを選ぶことに加え、医療・福祉の現場で使われる「エクスジェル®」を使ったクッションを取り入れる方法があります。座っている間の圧力やズレに合わせてジェルが流動的に変形し、坐骨などに一点集中する負荷を多方向に分散することで、身体への負担を軽減します。
オフィス・デスクチェアにおすすめのクッション
ザ・アウル バッククッション ハイエストHP
レーシングシートパッドとレーシングランバーパッドをセットで使うことで、腰を支えて体幹を安定させ、お尻にかかる圧力を効果的に流動し分散。
やさしく包み込まれるような座り心地を実現します。

ザ・アウル ハイエスト HP
最も圧力がかかり、痛みの原因となる坐骨部を包み込むことで尾骨部から仙骨部の圧力を軽減しつつ、もも裏もやさしく支えます。
エクスジェルの流動性とウレタンの軽さを組み合わせた積層構造のコンビネーションで快適さと扱いやすさを兼ね備えています。
自分に合ったクッションを見つけるには、実際に座って試す!
クッションは椅子の形状や、使用する人の体格・お悩みの場所によって使用感が異なります。購入する前に、実際に座って試すことをおすすめします。
エクスジェル シーティングラボ 直営店舗では、座った際の圧力測定が行える独自のサービス「シーティングナビ」を無料で体験することができます。自分の座り方のクセや特徴が一目で分かり、測定結果をもとに、より快適に座るためのポイントやおすすめのクッションを専門スタッフが提案します。

公式オンラインストアではクッション無料お試しサービス実施中。
「近くに店舗がない」「自宅で試したい」という方におすすめです。
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